日本復活計画(1) (20110522)

 

久しぶりに韓国ドラマにはまっている。

ATHENA-アテナ-

ストーリーは凝っているし、俳優もいい(チャ・スンウォンがとくにいい)

出演者が「日本に行く」と、いつもそこは決まって鳥取県というところも不自然さを通り越して楽しい。鳥取は韓国人観光客がどれだけ増えたのか少し気になる。

それにしても韓国の映画の質は世界トップレベルだけど、TVドラマの質も日本とは比較にならないほど高いなぁとあらためて感じた。

もっとも今の日本のTVドラマは手の施しようのないという感じだから、比較してもしょうがないけど。

アテナは今のところBOWBOWでしか見れないようで、現在第10話が終わったところで、ちょうど中間点のようだ。ネットで検索してみたら、韓国では途中から人気が落ちたとのこと。今のところが面白さのピークのようで、どうやらだんだんつまらなくなっていくようで少しがっかりした。

 

そういえば今年も半分終わるが、たぶん今年みた映画のナンバーワンは「善き人のためのソナタ」(2006年のドイツ映画)で決まりた。

とにかく物凄く素晴らしい作品としかいいようがない。腹の底から感動した。

監督は当時33歳で処女作という。実に驚いた。

 

それにしても日本はどうだ。

外国の映画をみても、TVをみても、結局最後はいつも「それにしても日本はどうだ」だ。

もっとも、現在は誰もが日本を憂いている。

「日本は行き詰っている。大地震が決定的だった。今やお先真っ暗だ」

「閉塞感が漂っている。もう日本はどうにもならないのではないか」

「若者に元気がない。最近は老人も元気がない」

 

仕事柄色々な企業や組織と付き合っていると、例えば、企業や団体の行動は、人間の行動にすこぶる似ているということに気づく。組織は人が動かしているのだから当然といえば当然だけど、元気のない企業は、従業員一人一人に元気がない。

同じように、日本に元気がない行き詰っているということは、日本人一人一人に元気がなくて行き詰っているということなのだろう。

そういう僕も元気のない日本を形作っている一人であることに間違いない。

 

本屋を覗くと、色々な世界で活躍する色々な人たちが、「日本の復活」をテーマに色々な提言をしていることをあらためて知ることができる。

僕も、これらの色々な人の書いた色々な本を読んでみたが、残念なことに具体的な提案をしているものは多くない。

とどのつまりは日本は「どこから手をつけていいのかわからない」最悪の状態なのだが、そこまでの危機感を一般的に共有していないということが実は一番救い難い点なのだろう。

このままでは、どうも日本復活は遠のくばかり

そう思わずにいられない。

 

この国は、制度をちょっといじくってみても何も変わらない。

というかまったく無駄だ、ということは今や全国民の知るところとなった。

何しろ戦後一貫長く続いてきた自民党政権を覆してみたところでこのざまである。

官僚制が悪いだの何だのいったところで、基本的に日本という国は制度を変えても変わらない。というか、制度も本質的な部分では変わらない。むしろそういう「制度の変更」みたいな提案は、国民に対する目くらましくらいのつもりで考えていた方がよさそうである。

よくも悪くも、日本は変わらない、変われない国だということをまず重く受け止め、深く胸に刻む必要がある。

ただし、もし変われなければ、すなわち日本という国はいずれ消滅する運命にある、僕はそう理解している。

 

「日本の行く末を心配する日本中年男児の一人として、日本を復活させるべく何か建設的な提案できないものか」

 

日本復活への具体案

 

そういうわけで

日本復活計画提案 その1・・・国民に日本との将来を選択させる

 

国の指導者たる内閣総理大臣に1日も早くやっていただきたいことがある。

内閣総理大臣が日本国民に対し、日本がこれからどこに進むべきか次の三つの選択肢を提示するのだ。

① 現状維持、実質的にアメリカの属国でいることを選択する。

② 積極的にアメリカの一つの州となる道を目指す。

③ EU(欧州連合)に加盟する道を目指す。

④ アメリカからの独立を目指す。

国民に10年の猶予を与え、10年後に国民投票により上の①から④のいずれかを選択させるのである。

僕は、今なら国民は①を選択すると思う。そして、もし日本国民が①を選択したなら、日本は22世紀を迎えることはできないかもしれない。と僕は思う。

 

僕は、この提案は大きな歓迎をもって国民に受け入れられると思っている。

方法は違っても同じようなことを考えている政治家は当然いると思う。

国民に問題提起をしたいとは思うがアメリカが怖くてできないとか、もしかしたらバカな国民にこんな重要事項を問うても仕方がないと思うかもしれないけれど、今指導者がすべき最も重要なことは、戦後長い間タブーとされていたあらゆる壁を取り払うことだと思う。

選択肢として、国民に自由に議論させることが重要なのだ。

それぞれを選択することのメリット、デメリットを徹底的に、かつ、オープンに議論することは、アメリカはもちろん周辺国に対しても、いろいろな意味で牽制になるように僕は思う。

 

日本復活計画提案 その2・・・教育を根本的に変える

 

政治家や学者、教育者等の中で日本の将来を憂う人々が共通して指摘する日本人の特徴に「今の若者は日本に誇りをもっていない。ようするに自分が日本人であることに誇りをもっていない」というものがある。

困ったことにこれはまったくその通りだと思う。

僕自身について考えてみても、少なくとも少年~青年時代にかけて、自分が日本人であることに誇らしく思ったことなどたぶん一度もなかった。

長い義務教育期間において、日本人が誇らしい民族であるなどと教えられた記憶はない。学校教育を受ける中で、あらためて自分が日本人であるということについて、真剣に考えるという状況や局面がなかったのだ。

今や親の世代である僕がこうなのだから、僕らの子供の世代は推して知るべしというものだろう。

 

誇りを持てない国であるなら、確かに国民は国を大事にするはずがない。

なるほど、日本人が日本に誇りを持たないというのは、非常に大問題であるような気がするが、そもそも日本人は、日本や日本人であることに誇りが持てるのだろうか。また、日本を誇りに思う国民を作らなければならないとすると、いったいどのようにすれば日本人は日本に誇りが持てるようになるのであろうか。

 

日本を変えるということは、結局一人一人の日本人を変えることから始めなければいけないということからすると、実は教育を変えることが一番重要であることに気がつく。

 

僕はすぐ実行できて、かつ、即効性のある方策として、現内閣に次の提案をしたい。

・知覧特攻祈念館(鹿児島)

・広島平和記念資料館(広島)

①上の2箇所を日本国民の「最重要巡礼地」に指定する。

②日本国民の義務として、小中学生時代の義務教育期間に必ず上2箇所を巡礼・見学する。

 

教育の要諦は「感動」である。

心の底から湧きあがる感動が子供たちを動かす。

僕自身がそうだったから、僕はこのことについては絶対そういうものだと思っている。

 

知覧特攻祈念館では、子供たちは、かつて祖国日本のために自ら散っていった若者たちの貴重な資料を目の当たりにして、彼ら一人一人のその崇高な人格を知り、驚き、感動し、きっと、自分たちの身体に彼らと同じ民族の血が流れていることを自覚させ、誇りを目覚めさせることであろう。

また、広島平和記念資料館では、子供たちは、原子爆弾の想像を絶する恐ろしさと、あのような恐ろしい爆弾を、まるで黴菌を除去するがごとく現実に民間人の頭の上で爆発させるというアメリカの行った悪魔の所業に対してはらわたの煮えくり返る怒りを覚えるであろう。

また、2箇所を巡礼する中で子供たちは、この圧倒的に尊い「犠牲」に対してきっと何か感謝の念のような感動を覚えることであろう。

 

日光東照宮や奈良京都の寺院巡りも悪くないが、とりあえずこれはもうやめにして、子供たちには知覧特攻記念館と広島平和記念資料館に1日自由に見学させて、激しい感動を味わってもらう。やろうと思えばこんなこときっと簡単なことに違いない。

 

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