この映画を観る⑦ (20030815)
僕が選んだアカデミー作品賞の巻(その2)
おまたせいたしました、勝手にアカデミー賞の後半です。
80年代半ばあたりからでしょうか、街中にレンタルビデオ店があっちこっちに現れ始めました。
当時住んでいた国立市には、まだ「国立スカラ座」という映画館あったので、それなりによく映画館で映画を観ておりましたが、だんだん新作映画をレンタルビデオで観ることも多くなってきました。
そんなことを思い出しつつ、それでは1989年以降を見てみましょう。
年 度 実際に受賞した作品(当時僕が選んだ作品)
1989 ドライビング・ミス・デイジー(フィールド・オブ・ドリームス)
1990 ダンス・ウィズ・ウルブズ(ダンス・ウィズ・ウルブズ:一致)
1991 羊たちの沈黙(羊たちの沈黙:一致)
1992 許されざる者(許されざる者:一致)
1993 シンドラーのリスト(シンドラーのリスト:一致)
1994 フォレスト・ガンプ (ショーシャンクの空に)
1995 ブレイブハート(マディソン郡の橋)
1996 イングリッシュ・ペイシェント(ファーゴ)
1997 タイタニック(タイタニック:一致)
1998 恋におちたシェイクスピア(恋におちたシェイクスピア:一致)
1999 アメリカン・ビューティー(マトリックス)
2000 グラディエーター(リトル・ダンサー)
2001 ビューティフル・マインド(A.I.)
2002 シカゴ(シカゴ:一致)
一致したのは50%と、前半と比べてかなりアップしました。
映画芸術科学アカデミー協会の会員達の目も少しは良くなってきているようです。
何が何でも納得できないのは、1989年の「ドライビング・ミス・デイジー」
「フィールド・オブ・ドリームス」がなんといっても素晴らしい傑作だけど、この年には、ロビン・ウィリアムズ主演の「いまを生きる」という傑作もあったし、ダニエル・デイ・ルイス主演の「マイ・レフトフット」という傑作もあった。
にも係らず「ドライビング・・」とは!
まったくもって、本当にがっかりしました。
この年は、「ニュー・シネマ・パラダイス」が外国語映画賞をとったり、黒澤明には名誉賞が与えられたりと、1989年のアカデミー賞は思い出深いです。
1994年は「フォレスト・ガンプ」の話題で大変盛り上がった年だったけれど、今にして思うと、なぜ「ショーシャンクの空に」という大傑作があれほどまでに話題に上らなかったのか本当に不思議です。
「フォレスト・ガンプ」もいいんだけれど、やっぱりなんと言っても「ショーシャンク・・」でしょう。10年に1本の名作中の名作と言ってしまいます。
1995年は判定が難しい年でした。
ブレイブハートも良かったけれど、僕としては「マディソン郡の橋」の「映画としての見事なまでの完成度」に是非とも1票入れたいところです。
ちなみに「マディソン郡・・」は不思議なことに作品賞の候補にすら上がってません。百歩譲っても、監督賞はイーストウッドにあげるべきでした。
僕的には。
こうやって見てみると、90年代のアメリカ映画は、本当に傑作が多いですね。
力がみなぎっているっていう感じです。
そういうわけで、「僕的勝手にアカデミー作品賞の時間」を終わります。
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