この映画を観る⑥ (20030730)
僕が選んだアカデミー作品賞の巻(その1)
たくさんある映画の賞の中でも、やっぱりアカデミー賞は、その権威、名誉、歴史、知名度、注目度、影響力、その他全ての面で抜きん出ています。
(いちいち言う必要はないんだけど、日本アカデミー賞のことではありません。)
大体、アカデミー賞の候補に上ったというだけで、僕なんかはほいほい観にいっちゃいます。
ただ、このアカデミー賞の中でも特に作品賞については、僕は昔から漠然とだけど、『僕ならこっちの作品を選ぶのに・・』という忸怩たる思いをすることが多かったように思います。
ということで、今回は過去のアカデミー作品賞を再検証してみることにします。
今回は、僕が近所の映画館によく通うようになって、映画少年になりつつあった1974年(中学1年生でした)から15年間を見てみましょう。
左に実際に受賞した作品名を、右に当時僕が勝手に選んだ作品名を挙げます。
年 度 実際に受賞した作品 (当時僕が選んだ作品)
1974 ゴッドファーザーPⅡ(ゴッドファーザーPⅡ:一致)
1975 カッコーの巣の上で (ジョーズ)
1976 ロッキー(タクシー・ドライバー)
1977 アニー・ホール(スター・ウォーズ)
1978 ディア・ハンター(ディア・ハンター:一致)
1979 クレイマークレイマー(エイリアン)
1980 普通の人々(ブルース・ブラザース)
1981 炎のランナー(炎のランナー:一致)
1982 ガンジー(E.T.)
1983 愛と追憶の日々(ライトスタッフ)
1984 アマデウス(アマデウス:一致)
1985 愛と哀しみの果て(バック・トゥ・ザ・フューチャー)
1986 プラトーン(愛は静けさの中に)
1987 ラスト・エンペラー (戦場の小さな天使たち)
1988 レインマン(ダイ・ハード)
一致したのが、たったの27%弱というのも少ないですね。
こうやって見てみると、当時「アニー・ホールはないだろう」とか「どうしてE.T.じゃなくて、ガンジーなんだ!」とか驚いたり、怒ったりしたのは至極当然のことであったなぁと今更ながらに思います。
ちなみに1979年の「エイリアン」や1980年の「ブルース・ブラザース」は作品賞候補にも挙がらなかったんだから、いやになっちゃいます。
「もっと大人になれよアカデミー賞」って感じでしょうか
だいたいスピルバーグは1993年に「シンドラーのリスト」で、やっとアカデミー作品賞を射止めたけど、その前に「ジョーズ」、「E.T.」で当然貰ってなければいけなかったわけです。
僕的には。
ところで、「僕が選んだ作品」については、大方納得していただけることとは思いますが、特に1976年については意見の分かれるところかもしれません。
当時「ロッキー」を観た人達は、僕が知る限りみんな本当に感動しまくってましたから。当然僕も観に行きましたが、前宣伝のせいで期待が大きすぎた分、若干拍子抜けしてしまってポイントが下がってしまったというところです。
まぁ、そういうことで次回は1989年以降を検証してみましょう。
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